「保険ってどこまで入ればいいの?」「そもそも何のために必要なの?」
そんな疑問、家庭を持った瞬間からついて回りますよね。
我が家は、
共働き・子ども2人・賃貸暮らし・2交代勤務という、
一見ありがちな家庭ですが、
実は過去に妻が大きな病気を経験したことがあり、保険に対する考え方には強い軸があります。
その中で僕たちは、
保険は保険、貯蓄は貯蓄というシンプルな方針を大切にしながら、
必要最低限の保障を持ちつつ、家計を圧迫しないラインを模索してきました。
今回は、
実際にいくらの保険に入っているのか?
なぜその保険を選んだのか?
を含めて、我が家のリアルな保険事情をご紹介します。
我が家の保険の全体像
では実際に、我が家で加入している保険の内容を一覧にしてみます。
加入している保険の内容(2025年5月時点)
保険の種類 | 内容 | 金額 |
---|---|---|
自分の生命保険 | 掛け捨て・定期(死亡保障4,000万円) | 月額 3,100円 |
妻の生命保険 | 掛け捨て・定期(死亡保障500万円) | 月額 700円 |
火災保険 | 賃貸向け(最低限の補償) | 月額 約300円 |
自動車保険(普通車) | 車両保険あり(車両限定) | 年額 約31,000円 |
自動車保険(軽自動車) | 車両保険なし | 年額 約21,000円 |
これらを合計すると、月あたりではおおよそ4,000円弱+自動車保険年額分となります。
支出としては大きくありませんが、
「本当に必要な補償だけを残して、他は“貯蓄でカバーする”」というスタンスで設計しています。
こうやって決めました(方針と背景)
僕が好きな格言があります。
保険は不幸の宝くじ
宝くじの運営側の取り分は約55%です。
確率の少ない起こった事実(当選)に対して、お金がもらえる仕組み。
保険は商品や会社によりますが、会社側の取り分は約30%~50%といわれています。
確率の少ない起こった事実(不幸)に対して、お金がもらえる仕組み。
掛け捨て保険ほどシンプルでコストが低く、養老保険や外貨建てなどはかなり割高な傾向にあります。
保険は、当たってほしくないことに備えるもの。
だからこそ、我が家では必要最低限でいいという考えをベースにしています。
妻ががんを患ったとき、実際にかかった医療費は、
入院・手術・治療すべて含めて50万円以下でした。
その理由のひとつが、公的な制度の手厚さです。
- 高額療養費制度
→ ひと月あたりの医療費の自己負担に上限があり、それを超えた分は戻ってくる制度 - 医療費控除
→ 年間で支払った医療費が一定額を超えると、確定申告で税金が軽減される制度
この2つが組み合わさることで、想像よりずっと家計への負担は少なく済みました。
■ 我が家の“保険ではなく備える”方法
- 生活防衛資金として500万円を現金で確保
- 学資保険には加入せず、児童手当をそのまま貯蓄
- 自動車保険も必要最小限。軽自動車には車両保険をつけていません
保険は「安心」を買うものですが、
安心のために毎月の自由を削るのは本末転倒。
我が家では、家計の骨格となる生活防衛資金でリスクに備える。
そんなスタイルを選んでいます。
入っていない保険とその理由
保険というと、「医療保険」「がん保険」「学資保険」「終身保険」など、いろいろな商品がありますよね。
でも我が家は、それらほとんどに加入していません。
その理由は、
保険は万が一に備えるもの。貯蓄とは分けて考えるというシンプルな軸があるからです。
この考え方は、
『いらない保険』や『お金の大学』といった書籍の中でも繰り返し語られていて、
特に「医療費は国の制度である程度カバーされる」「貯蓄があれば保険に頼らなくていい」という考えに共感しました。

いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」 (講談社+α新書) [ 後田 亨 ]

改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学 [ 両@リベ大学長 ]
入っていない保険の具体例とその理由
- 医療保険・がん保険
高額療養費制度+生活防衛資金で備える。実際、妻ががん治療を受けたときも家計は崩れなかった。 - 学資保険
毎月の児童手当を貯め、家計でコントロール。
強制貯蓄ではなく、自分で管理したほうが自由度が高い。 - 終身保険や貯蓄型保険
貯蓄と保障が中途半端。高い手数料を払いながら、何に投資しているか分からない。
自分で選んだ安い手数料の 投資信託の方が良い。 - 軽自動車の車両保険
車の価値と修理費を考慮し、「必要なし」と判断。
高額な車に乗らないことで保険料も抑えられる。
必要な保障は最低限持ちつつ、
それ以外は「保険でカバーしない=自由に使えるお金が増える」という発想で家計を組んでいます。
まとめ
保険って、本当に難しいテーマですよね。
「入りすぎてもムダ、でも足りなければ不安」というのは、誰しも感じるところだと思います。
我が家では、
- 必要最低限の保障(掛け捨て定期保険)
- 賃貸+車に合わせた火災・自動車保険
- あとは貯蓄と制度を活用して備える
というシンプルな形に落ち着いています。
もちろん、これが正解というわけではありません。
でも、「我が家にはどんな備えが必要か?」を一度真剣に考えてみることが、保険選びの第一歩だと思います。
読んでくださったあなたの家庭にとっても、
この記事がそのきっかけになれば嬉しいです。
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