子どもの将来のために「証券口座を開いて運用してあげたい」と思う親は多いはずです。
学費や結婚資金、社会人になってからのスタート資金…できれば少しでも増やして渡してあげたいですよね。
でも、そのときに必ず気になるのが 「贈与税ってどうなるの?」 という疑問。
- 親がお金を入れたら贈与になるの?
- 運用して増えた分にも贈与税がかかるの?
- 将来子供に渡すときに贈与税がかかるの?
自分も子どもの証券口座を実際に開設して運用しているので、最初にここがすごく気になりました。
この記事では、「子どもの証券口座と贈与税」について初心者が抱きやすい疑問を整理し、自分の実践も交えながら解説していきます。
また、我が家での子供の証券口座の運用方針もお伝えします。
そもそも贈与税とは?

贈与税とは、「個人から個人へ財産をあげるとき」にかかる税金です。
親から子どもへも贈与にあたり、現金だけでなく株や不動産なども対象になります。
ただし、贈与税には 年間110万円までの基礎控除 があります。
つまり「1年間に110万円以内」であれば、贈与税はかかりません。
さらに、法律上「通常必要と認められる生活費や教育費」は贈与税の対象外です。
- 子供の学費
- 生活費の仕送り
- 医療費
これらは「親が子を養うために必要な支出」とみなされるので、贈与税はかかりません。

子供の証券口座に年間110万円以内の入金なら、贈与税がかからないって事だね!
運用益の扱いは?


子どもの証券口座で株や投資信託を買った場合、運用益(利益)は誰のもの?
答えはシンプルで、口座名義人である子どもの所得として扱われます。
- 名義が子どもなので、利益も子どものもの
- 株や投資信託の売却益や分配金は「子どもの所得」に分類される
- ただし未成年の子どもは他の所得がほとんどないため、課税されるケースは少ない
2023年以降、新規開設はできませんが、既存のジュニアNISA口座を使っていれば、運用益はすべて非課税。
通常の課税口座よりも有利に運用できます。



長男の口座はジュニアNISAを開設できていて、非課税で運用できてるよ!
注意点
- 実際には親が運用を管理しているため、「親のお金を子ども名義に移しただけ」と疑われないように注意が必要
- 税務署から見て「誰のためのお金か」がポイント
つまり、運用で増えた利益に追加で贈与税がかかるわけではないので安心です。
あくまで「子ども自身の所得」として扱われます。
将来、子どもに渡すときの税金は?


よくある誤解が、
「子どもの証券口座で運用した資産を、将来渡すときに贈与税がかかるのでは?」
というもの。
結論から言うと、最初から子ども名義の口座で運用していれば贈与税はかかりません。
口座の名義人は子どもなので、そこにある資産はすでに「子どものもの」だからです。
- 親の口座で運用した資産を、後から子ども名義に移すと「贈与」とみなされる
- 年間110万円を超える額を一度に渡すと、その超過分に贈与税がかかる
- 最初から子ども名義の証券口座で運用している場合
- 生活費や教育費として渡す場合
つまり、「最初から子ども名義で始めて、子どものために使う」のが最もシンプルで安心な方法です。
なので
「将来、子供のために運用して、大人になったタイミングで運用資産をわたしたい!」
と思っている人は子供の証券口座を作った方が良いです。
我が家ではどうしているか?
我が家では、子ども名義で楽天証券の口座を開設しています。
運用方針はとてもシンプルで、
- オールカントリー(投資信託)50%
- 普通預金 50%
になるように、毎年リバランスしています。
普通預金はゆうちょ銀行を開設しています。


リバランスのタイミングは、お年玉をもらって落ち着いた3月ごろ。
親の判断で口座に入金し、運用比率を整えるようにしています。
また、楽天銀行の口座は子ども名義では開設しておらず、
自分の楽天銀行口座から直接、子どもの証券口座に入金しています。



楽天銀行を開設していない理由は、ゆうちょを先に開設しており、口座の管理をシンプルにしたかったから!
まとめ


子どもの証券口座と贈与税については複雑に思えますが、ポイントを整理するとシンプルです。
- 入金時:親からの入金は贈与扱い。ただし年間110万円以内や教育費・生活費なら非課税
- 運用時:利益は子どもの所得として扱われる。追加で贈与税がかかることはない
- 将来渡すとき:最初から子ども名義で運用していれば、渡す行為そのものに贈与税はかからない
我が家では、楽天証券の子ども口座で「オールカントリー50%+普通預金50%」というシンプルな形をとり、
毎年お年玉をもらったあとにリバランスしています。
もし「子どものためにお金を貯めたい」と思うなら、
学資保険に入るよりも証券口座を開設して自分で運用する方が圧倒的に効率的です。
学資保険は利回りが低く、途中解約すると元本割れのリスクもある
一方で証券口座を使った運用なら、長期で見ればインデックス投資が資産を増やしてくれる
大切なのは「誰のお金かを明確にして、無理のない範囲で続けること」。
それさえ守れば、贈与税を気にしすぎる必要はありません。
子どもの未来を支えるためには、仕組みを作る親の判断がすべて。
安心と効率を両立させたいなら、証券口座を開設しての資産運用が一番の選択肢です。
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